異業種交流が積極的に行われている理由
自社とは全く異なる異業種において、様々な方法を用いて、異業種と交流する機会を持たせることを、異業種交流と呼びます。
期間を決めてお互いの会社で社員を交換留学のように働き、お互い今までと全く違う環境に身を置いて、様々な事柄を勉強していくケースや、新規合同プロジェクトの立ち上げなども行われているでしょう。
その他にも、なかなか交流を持つことが出来ない異業種で働く人々と、密接に関係を持つことが出来る点が、異業種交流の大きな特徴になります。
様々な刺激を受けることはもちろん、異業種交流を通して視野が広がった、自社の良さを再認識したなど、何かとプラスに働いていることが少なくありません。
またコネクションが広がる、自分の実力を確認できるなど、様々な観点でプラスとなったと感じた従業員が多く居るでしょう。
社外武者修行が従業員をパワーアップさせる
中でも非常に注目されている方法が、外部修行です。
お互いの会社で従業員同士を数人交換し、お互いの企業で働かせる、ある意味武者修行のような異業種交流のタイプとして知られています。
期間を必ず一年間というように設けて、お互いの会社に損失が出ない程度の期間、働いてもらって、今後の仕事において様々な事を勉強してもらうことが出来るでしょう。
この武者修行を通して、新しいスキルを学んで帰ってきた結果、キャリアップ、新しい職場に復帰することとなる場合も少なくありません。
むしろ中には、そういったキャリアアップを狙って、異業種交流に積極的に参加をするという社員もいるでしょう。
他の企業を知ることで、自社にもその良さを取り入れて、結果としてお互いが潤うという形が、企業に取ってもメリットの高い修行方法と言えます。
新入社員にはあまりおすすめ出来ません
この武者修行に関してですが、まだ自社の仕事すらキチンと覚えて居ない新入社員は、出来るだけ参加をさせないようにしましょう。
帰って来た頃には他社の仕事のやり方が基本スタンスになっており、場合によっては、自社で使いにくい人材となってしまう可能性があります。
あくまで社員一人一人のスキルアップが目的ですので、余計なやり方を教え込まれて来てしまっては意味がありません。
また、新入社員の場合はどうしても、自社と比較をすることができない分、学ぶ点が少なくなってしまいがちでしょう。
新入社員にとっても企業に取っても、あまりメリットとならないケースが多いため、ある程度仕事を覚えている社員を、武者修行に向かわせるようにして下さい。
異業種交流は他にも様々なタイプがありますので、希望があれば他のタイプに参加をさせるようにしてみましょう。